小児歯科について

歯科治療が初めての小さなお子様には、マイルドな治療から初めて徐々に本格的な治療に移ります。
小児歯科では、概ね乳幼児期から永久歯が生え揃う学童期(12~13歳)までを対象に診療いたします。
当院では、この小児歯科に力を入れており、虫歯治療はもちろん、個々のお子様の成長・発育に合わせたお口の管理(定期検診)を行っています。
当院では、基本的に小児の担当医が、できるだけお子さまとお話をしながら、時間をかけ、そっと優しく褒めながら治療を進めていきます。
お子様との信頼関係を築きながら、歯医者さんのイメージを楽しく安心できるものに変えていきます。お子様の大事な歯を守るとともに、その健やかな成長をサポートさせていただきます。
小児歯科専門医にご相談ください

当院は毎週木曜日に小児歯科専門医の診療がございます。お気軽にご相談ください。
歯科医師の中でもわずか1%しかいない子供の歯科治療に特化した専門職です。
小児歯科専門医師は成長過程にある子供の歯と口腔の健康を守るために特別な訓練を受けています。
子供の歯は発達の過程で重要な役割を果たし、将来の歯の健康に大きな影響を与えるため、小児歯科専門医の存在は非常に重要です。
小児歯科専門医を選ぶ理由
小児歯科専門医は子供たちの口腔健康をトータルでサポートするパートナーであり、子供が一生涯にわたって健康な歯を保つための基盤を築く重要な役割を果たしています。
また、保護者に対しても適切なアドバイスを行い、家庭でのケアの方法についても指導致します。
小児歯科専門医の役割
予防歯科
子供たちの虫歯や歯周病を予防するために、定期的な検診やクリーニングを行います。これにより、健康な歯の発育を促進し、将来の口腔内の問題を未然に防ぐことができます。
成長と発育のサポート
子供たちの歯や顎の成長、発達には個人差があります。小児歯科専門医はそれぞれの子供に合わせた適切なケアを提供します。歯並びや噛み合わせの問題を早期に発見し、矯正治療やその他の介入を行うことで将来的な口腔内の問題を軽減します。
心理的サポート
小児歯科専門医は子供たちが歯科医院を怖がらずに受けられるよう、心理的なサポー トを行います。遊び心を取り入れた治療説明やリラックスできるようなアプローチを用いることで子供達が積極的に治療を受けられるように寄り添います。
乳歯の頃からしっかり歯科治療
乳歯は生え変わるのだからと言って、おろそかにはできません。乳歯は、下記のような大切な役割を担っているからです。
- 食物を噛む(消化を助け、成長を促す)
- 言葉の発音を助ける(正しい発音を身につける)
- 顔やあごの形を整える
乳歯の頃からしっかり歯科治療を行えば、永久歯に生え変わった際の歯並びや歯の噛み合わせが整い、健全な食生活を送れるようになります。
小児の虫歯予防のポイント
小児の虫歯の特徴は、年齢によって虫歯のできやすい場所に違いがあることです。
1~2歳にかけては上の前歯、2~3歳では奥歯の噛み合わせの溝、4歳頃は一番奥とその手前の奥歯の接している部分、6歳前後では生えたばかりの奥歯の溝のところが、それぞれ虫歯になりやすいものです。このように虫歯になりやすい場所を把握した上でケアをすることは、小児の虫歯予防における大切なポイントです。
フッ素塗布とシーラント
当院では、虫歯予防のために「フッ素塗布」や「シーラント」などで歯質の強化を図りつつ、お子様の歯の健全な成長をサポートしていきます。
フッ素塗布

フッ素は歯質を強化して、虫歯になりにくい丈夫な歯を作ります。
フッ素は、主に次の3つの作用によって虫歯を予防します。
- 1.虫歯に強い歯にする
- フッ素が歯に吸収されると、溶けにくい、強い歯になります。
- 2.初期の虫歯を治す
- 溶け始めた歯を、元の健康な歯に戻すように働きます。
- 3.虫歯菌が「酸」を作るのを抑える
- フッ素がプラーク(歯垢)に入り込み、プラークの中の虫歯菌が「酸」を作るのを抑えます。当院では年に3回程度塗布します。
シーラント
シーラントとは、奥歯の溝を、フッ素の入った樹脂でふさいで虫歯を予防する方法です。
幼いうちは奥歯の溝が深く、形状も複雑なため、歯ブラシの毛先が入らず、そのため毎日歯磨きしていても、虫歯になってしまうことがあります。
しかしシーラントで奥歯の溝をふさいでおけば、奥歯の溝に生じがちな虫歯を防ぐことができます。